発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011125727
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経頭蓋電気刺激筋誘発電位モニタリングを用いて人工股関節全置換術を行った11関節を対象に、モニタリングの有用性について検討した。対象は女7例9関節・男2例2関節、平均59.4歳で、診断は形成不全性股関節症7関節、臀筋内脱臼11関節、外傷後股関節症1関節、化膿性股関節炎後股関節症1関節、強直股関節1関節であった。その結果、整復前の50%以下の振幅低下を3関節で認め、うち2例は脚延長量を減少して電位回復し、知覚・運動とも術後神経麻痺は認めなかった。残り1例は脚延長量を優先して手術を行い、術後腓骨神経領域の知覚・運動障害を認めたが、術後1.5年で完全回復した。振幅低下を認めなかった8例では知覚・運動共に術後神経麻痺は認めず、脚延長量は平均3.4cmであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011