発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011055695
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著者らは手指近位指節間(PIP)関節拘縮に対し観血的治療を行った14指を対象に、可動式創外固定器であるコンパスPIPジョイントヒンジを使用した9指(ヒンジ群)と非ヒンジ群5指に分け、その成績を比較検討した。1)非ヒンジ群の平均改善ROMは18°であったのに対し、ヒンジ群の平均改善ROMは34°と有意差はなかったが高い値を示した。2)ヒンジ群のうち、糖尿病を合併しない5指の平均改善ROMは49°で、ヒンジ・糖尿病なし群は非ヒンジ群に比較して、有意に良好な成績を示した。3)ヒンジはPIP関節拘縮のうち伸展、屈曲ともに拘縮が強いものや屈曲拘縮が高度なもので有用と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010