母趾中足趾節関節障害に対する鏡視下手術の検討

母趾中足趾節(MTP)関節障害に対する鏡視下手術について検討した。対象は2005年9月～2009年7月までに関節鏡手術を行った6例6足(全例女性、平均年齢49.6歳)で、術前診断は強剛母趾4足、関節炎2足であった。1)術前の画像診断で確定できたのは6足中4足(66.7%)であり、全例強剛母趾であった。2)関節鏡所見では全例に滑膜の増生が認められ、強剛母趾の4足全例で中足骨頭軟骨の摩耗が背側部に限局していた。また、関節炎の1足でMTP関節外側にメニスコイドが認められた。3)追加手術は関節唇切除術3足、ドリリング、外反母趾矯正手術各1例、追加手術なし1例であった。