足関節・足部疾患の最新治療
疾患各論 足部の変形・障害 強剛母趾 強剛母趾に対する第1中足骨背側回転骨切り術
池澤 裕子
1
,
宇佐見 則夫
1慶応義塾大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨切り術
,
中足骨
,
治療成績
,
強剛母趾
,
関節角度測定
Keyword:
Metatarsal Bones
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Treatment Outcome
,
Hallux Rigidus
,
Arthrometry, Articular
pp.61-65
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016297867
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強剛母趾に対して第1中足骨背側回転骨切り術を行った31足(男性20足、女性11足、平均手術時年齢61歳)の治療成績について検討した。術後の平均経過観察期間4年3ヵ月での結果、1)臨床成績はexcellentが24足、goodが7足であった。歩行時のこわばりは10足にみられた。2)ROMは健側と比較して2/3以上が15足、1/2~2/3が12足、1/2以下が4足であった。3)感染・骨頭壊死・偽関節などの合併症はみられなかった。4)最終観察時、X線上で関節裂隙の狭小化は16足(52%)にみられたが、疼痛の再燃を来して再手術を要した例はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016