運動器疾患の画像診断
MRI診断 脊髄・神経根障害に対する画像検査 拡散テンソル画像による腰椎椎間孔狭窄診断
江口 和
1
,
及川 泰宏
,
大鳥 精司
,
井上 玄
,
折田 純久
,
鴨田 博人
,
新井 玄
,
石川 哲大
,
宮城 正行
,
鈴木 都
,
佐久間 詳浩
,
久保田 剛
,
桝田 喜正
,
高橋 和久
1松戸市立病院 脊椎脊髄センター
キーワード:
MRI
,
脊髄造影
,
脊柱管狭窄
,
腰椎
,
三次元イメージング
,
拡散テンソル画像
,
椎間孔
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Myelography
,
Spinal Stenosis
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Diffusion Tensor Imaging
pp.130-135
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013043393
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腰椎椎間板孔狭窄患者7例に拡散テンソル画像(DTI)法を試行した。方法は、3.0T MRIでDTIを行い、diffusion tensor tractography(DTT)によって腰部神経根を可視化するとともに、神経根のfractional anisotropy(FA)値を計測した。その結果、DTT画像は約5分で取得でき、「神経途絶」「狭窄」「くびれ」といった椎間孔狭窄を示唆する所見を可視化することができた。神経根のFA値は健側に比べて患側が有意に低値であった。これらの結果から、腰椎椎間板孔狭窄診断におけるDTIの有用性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2012