発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010044182
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75歳女性。患者は2006年11月に左腎癌に対し腎摘出術が施行されたが、2007年2月には肺および腹腔内に転移が認められ、IFN投与が開始された。7ヵ月経過で肺と腹腔内転移巣は縮小効果が認められたが、続いて胸骨転移巣が出現し、同時に胸部痛を訴えたため、同年9月に著者らの施設へ受診となった。精査の結果、腎細胞癌の溶骨性胸骨転移と診断され、ゾレドロン酸投与を開始したところ、投与3ヵ月後の胸骨CTでは胸骨転移巣全体の再石灰化が認められ、胸部痛もVASで20点から0点に改善した。尚、4ヵ月間の休薬期間中も病巣の変化は認めず、臨床症状も良好な状態が維持されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009