発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010036370
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2004年1月~2006年12月における喜界徳洲全病院での整形外科手術例について検討した。全手術例は162例で、急性期手術が125例、待機的手術が19例、術前平均待機日数は4.48日であった。術前と術後評価が可能であった大腿骨近位部骨折36例を対象に、合併症の有無、術前後の機能について評価を行った。術前平均待機日数は4.14日で、手術に関連する死亡例や感染術後例はなかった。術後に悪性腫瘍を1例、脳梗塞を2例、脱臼を1例認めた。障害老人の日常生活自立度判定基準は、同ランク18例、1ランク低下10例、2ランク低下4例、3ランク低下3例、5ランク低下1例であった。1ランク以内の低下は28例で、3ランク以上低下した症例は、術後に悪性腫瘍、脳梗塞、脱臼合併などの低下要因があった。また、人工骨頭置換術では1ランク低下以内が66.7%(平均81.1歳)で、骨接合術では1ランク低下以内が82.1%(平均86.5歳)であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009