発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008149279
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6歳男児。転倒後出現した右肘の疼痛および腫脹を主訴とした。単純X線の前後像と側面像で肘頭に骨折線を認め、肘関節30°位でギプス固定を行ったが、受傷後5日のX線像では初診時に比べ転位が高度となり、肘頭部に陥凹を触知したため手術を施行した。骨折はSalter-Harris分類のtypeIIであり、整復状態を肉眼的に確認して引き寄せ鋼線締結法にて固定し、肘関節90°位でギプス固定した。術後のX線像で整復状態は良好であり、3ヵ月で骨癒合が得られた。術後1年4ヵ月のX線像では肘頭部の形成不全の所見を認めるが、疼痛、関節可動域制限は認めない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008