発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008060719
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56歳男。コンクリート塊に左下肢を挟まれ、足関節部痛と変形を主訴として前医に救急搬送され、脱臼骨折の診断のもと脱臼整復されていた。単純X線像で左足関節内果と腓骨遠位1/3部に骨折を認め、受傷翌日、脛骨は引き寄せ鋼線締結法で、腓骨はロッキングプレートで骨接合し、遠位脛腓間離開をステープルにて固定した。術後疼痛・腫脹が強く、足趾の筋力低下・他動背屈時痛を認め、術後1ヵ月より母趾から3趾の鉤爪趾変形を生じ、歩行障害を認めた。可動域訓練および温熱療法で改善を認めなかったため、術後6ヵ月目に抜釘と同時に手術を施行し、長母趾屈筋腱を切離するとすべての変形が解除され、足関節および足趾を底背屈中間位で長母趾屈筋腱を延長縫合した。再手術後5ヵ月現在鉤爪趾変形はみられず日常生活上支障なく復職している。
©Nankodo Co., Ltd., 2007