発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001270359
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人工股関節全置換術後のカップ前方開角とネック前捻角に対する屈曲,伸展,外旋,90°屈曲位内旋の4方向の大きさを検討し,必要可動域を満たす2因子の領域を作成した.Oscillation angleが120°,ネックの水平面からの角度が52°の時,カップの外方開角が35°,45°では前方開角が0°,5°,外方開角が0°のとき屈曲は110°に達しなかった.屈曲110°以上,90°屈曲位内旋30°以上,外旋40°以上,伸展30°以上の必要可動域条件をすべて満たすネック前捻角の大きさは一定の値ではなく,カップの設定条件により大きく変化した.カップ外方開角が一定の時,カップ前方開角が大きくなり,後捻状態となった.この結果,カップ設置位置の状態により,ネックを後捻に設置することで良好な可動域となることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2001