発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007117996
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症例1(26歳女性)。交通事故後、右足関節痛を主訴に著者らの施設へ受診となった。受診時、外果から後方にかけて開放創を認め、X線像にて距骨体部粉砕骨折と診断された。同日、徒手整復およびデブリドマンが行なわれたが、汚染のひどい関節軟骨を含む遊離骨片は摘出せざるを得なかった。症例2(21歳女性)。交通事故後、左足関節痛を主訴に単純X線像にて外果骨折を伴う距骨体部骨折を認めた。いずれも再構築CTにてSneppen分類type Fと判断し、受傷5日目に観血的整復内固定術を施行した。術後は下腿ギプスで外固定し、それぞれ術後3週、1週にROM訓練を開始したところ、術後10週、6週に骨折後無腐性壊死がみられ、踵部中底を除去したPTB装具で完全免荷とした。尚、症例1は術後1年で長時間歩行で疼痛を生じ、足関節屈背屈は0°、底屈は40°であった。一方、症例2は術後1年2ヵ月で疼痛なく全荷重歩行が可能で、自動足関節ROMは背屈+10°、底屈40°であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007