Japanese
English
臨床経験
診断に至るまでに長期を要した尾骨脊索腫の1例
Chordoma of the Coccyx, which Required Long Term for Diagnosis : A Case Report
加藤 有紀
1
,
星 昌孝
1
,
大幸 俊三
1
,
清水 一郎
1
,
大川 章裕
1
,
上井 浩
1
,
龍 順之助
2
Yuki Kato
1
1日本大学医学部付属練馬光が丘病院整形外科
2日本大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University Nerimahikarigaoka Hospital
キーワード:
chordoma
,
脊索腫
,
coccyx
,
尾骨
,
diagnosis
,
診断
Keyword:
chordoma
,
脊索腫
,
coccyx
,
尾骨
,
diagnosis
,
診断
pp.77-80
発行日 2001年1月25日
Published Date 2001/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903187
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抄録:15年前から疼痛があり,腫瘤発生から診断に至るまで約3年間を要した稀な尾骨発生の脊索腫を経験したので報告する.症例は49歳,女性.3年前から尾骨部腫瘤があり,婦人科検診にて超音波を行い仙尾骨部腫瘤を指摘された.生検術、MR像などより尾骨発生の脊索腫と診断し、切除術を行った.第3仙骨神経を温存でき,術後機能はおおむね良好であった.本例のような尾骨発生の脊索腫は稀であり,早期発見,診断には,尾骨を含めたMRI検査,直腸指診などが重要である.
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