発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006314580
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脊椎疾患で入院加療した患者における深部静脈血栓症(DVT),肺塞栓症(PE)を検討した.対象は男性17例,女性7例で,10μg/mlを超えた症例は8例で,6例で静脈造影検査,あるいは静脈造影CTを施行した.1)6例全例にDVTを認め,1例に無症候性PEを認めた.2)DVT陽性例のDVT診断時のD-dimer値は,陰性例と有意差を認めた.3)DVT,PE発症例に対する治療法において術前PE発生例に対して,下大静脈フィルター(IVCフィルター)留置を第一選択として術前待機中DVT発生例4例中3例に施行した.術後DVT発生例に対しては,抗凝固療法を行った.尚,保存的治療中のDVT発生例は,胃潰瘍を併発していたため出血を危惧して,抗凝固療法を行わずIVCフィルター留置を行った
©Nankodo Co., Ltd., 2006