発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006040967
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掻爬術を行った良性骨腫瘍および腫瘍類似疾患計45例に対するβ-tricalcium phosphate(β-TCP)単独充填の治療成績を検討し,充填したβ-TCPの吸収に関するX線学的検討を行った.術後患肢機能は全例100%であり,自家骨使用時と同等の後療法が可能であった.感染,異物反応,疼痛の残存は認められなかった.X線像上,45例中22例(48.9%)に術後平均13.4ヵ月でβ-TCPの完全吸収を認め,平均充填体積は8.0cm3であった.7例に吸収遅延を認め,病理組織型(大腿骨線維性骨異形成,大腿骨動脈瘤様嚢腫,大腿骨骨内脂肪腫,けい骨骨内脂肪腫),年齢(20歳以上:5例),充填体積量(平均57.2cm3)が関与していると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005