発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006302229
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症例1:70歳女.関節リウマチ(RA)例であった.転倒後に右肘関節痛が出現し,X線にて右上腕骨内上顆骨折を認めた.一期的に半拘束型であるCoonrad/Morreyを用いた人工肘関節全置換術(TEA)を施行し,術後3年現在,疼痛なく関節可動域(ROM)は屈曲140°,伸展-40°で,X線像上骨-セメント間に透亮像を認めていない.JOAスコアは,疼痛は術前15点が術後30点へと改善し,動揺性は0点から10点へと改善した.機能,関節ROMは殆ど変化はみられなかった.総合評価は受傷前51点が75点へと改善していた.症例2:73歳女.RA例であった.転倒後に右肘関節痛が出現し,Coonrad/Morreyを用いたTEAを施行した.術後1年1ヵ月現在,疼痛はなく,関節ROMは屈曲110°,伸展-60°で,JOAスコアは術後0点から5点へと改善した.疼痛,動揺性は術前後での変化はなかったが,機能は3点から10点へと改善が得られ,総合点も48点から62点へと改善し,患者満足が得られた
©Nankodo Co., Ltd., 2006