発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006225130
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手術を行った頸椎症性脊髄症13例(男9例・女4例,平均59歳)のC3/4~C6/7椎間計52椎間を対象に,MRI所見とX線像上の各種測定値との関連を検討した.TakahashiらによるMRI所見の分類では,grade 0が2椎間,grade 1が12椎間,grade 2が12椎間,grade 3が26椎間であった.X線中間位側面像から求めた各測定値でgrade 0を除く各分類群間に有意差を認めたものは,有効脊柱管前後径,骨棘占拠率,椎体椎弓間距離で,側面機能撮影では後屈位での椎体椎弓間距離のみ有意差を認めた.また,MRIのT2強調矢状断像において髄内高信号を認めたgrade 2,3群について,髄内高信号の有無による中間位側面像の計測値を検討したところ,骨棘占拠率,椎体椎弓間距離で有意差を認めた.機能撮影の計測値では,後屈位での椎体椎弓間距離で有意差を認めた.X線像での椎体椎弓間距離はMRI所見をよく反映しており,ある程度の所見予測が可能と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2006