発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006153663
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24歳男.レスリング練習中,左膝を外反強制するかたちで脚をとられ,体を捻って逃れようとする際受傷した.他医にて保存的治療を受けた後,レスリングを継続した.初回受傷9ヵ月後,練習中に投げられた際左膝をかばい,今度は反対側の右膝を外反強制され受傷した.2回目の受傷後6日目に受診し,両膝のACL損傷と内側側副靱帯(MCL)II度損傷と診断された.初診より3ヵ月後左膝ACL再建術を行い,後療法を術後1日目より持続的他動運動(CPM)によるROM訓練,大腿四頭筋セッティングから開始した.左膝回復を待ち左膝術後3ヵ月で右膝ACL再建術を行った.後療法は左膝と同様に行い術後10週よりスパーリングを開始した.右膝ACL再建術後6ヵ月,左膝術後10ヵ月後に全国社会人レスリング大会に出場し優勝した.ハイレベルスポーツ選手におけるACL再建術および後療法の開始時期や注意点について考察した
©Nankodo Co., Ltd., 2006