発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005275590
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両膝に対して人工膝関節全置換術(TKA)を受けた34例を対象に,脊柱・骨盤・下肢の立位矢状面アライメントが術前後でどのように変化したか調査した.術前のX線検査で脊柱アライメントの異常を高率に認め,50歳以上の患者は全例で脊椎疾患を合併していた.脊柱アライメントの異常が構築化されている症例ではTKA後も立位下肢アライメント異常が改善されていなかった.これらより,高齢患者にTKAを行うさいにはspine-hip-knee syndromeの概念のもと関節外科医と脊椎外科医が十分検討し合って治療にあたるべきであると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005