発行日 2003年11月1日
Published Date 2003/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004071664
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18F-fluorodeoxyglucose(FDG)-PET施行症例を調査,転移性骨髄腫に関する有効利用法について検討を行った.11例を対象にし,PET施行目的は転移性骨髄腫瘍の原発腫瘍検索9例,腫瘍の転移巣検索2例であった.全例に胸腹部CTおよびX線,6例に腹部エコー,4例にガリウムシンチグラム,8例に内視鏡検査を行ったが,明らかな異常は指摘できなかった.PETで新たに異常集積を検出しえたのは5例で,集積部位について精査を行った結果,肺癌1例,腎癌2例,膵癌1例,悪性リンパ腫1例と判明した.PETで原発腫瘍を検出されなかった4例は,2例は骨生検で,1例はリンパ節生検で腺癌細胞を認めた.その後も経過観察中であるが,原発腫瘍は特定できていない
©Nankodo Co., Ltd., 2003