発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249772
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Sprengel変形23例26肩甲骨を対象として,20例22肩甲骨にGreen変法を,3例4肩甲骨にWoodward法を施行した.手術時間は平均153分,出血量は平均109.7gであった.平均肩外転角度は術前と比較して最終追跡時は改善しており,Klippel-Feil症候群の合併症の有無で比較すると非合併例にやや改善傾向がみられた.Cavendish分類のgrade 1,2を成績良好群,3,4を成績不良群とすると,19例中17例で成績良好群へ改善した.成績不良群の2例は手術時5~6歳と比較的高年齢であり,年齢が高くなるにつれ肩甲骨引き下げが困難になる傾向があった.1981年より用いている低血圧麻酔導入前後での術中出血量の比較では,低血圧麻酔を用いた12例は平均46.3g,低血圧麻酔導入以前の11例は平均178.8gで,6例に輸血を必要とした
©Nankodo Co., Ltd., 2005