発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005190845
- 有料閲覧
- 文献概要
28歳男.左鎖骨,左脛骨近位部,左距骨のB細胞型リンパ腫が判明し,多剤併用化学療法と放射線治療にて緩解となり日常生活に復帰したが,復帰直後に左膝痛が出現した.単純X線像では骨に異常はみられなかったが,左膝全体に自発痛と圧痛があり,関節穿刺では漿液性の関節液80mlを確認した.関節穿刺後に疼痛は軽快したが,2日後に疼痛と水腫が再燃した.再穿刺後,関節液の細胞診検査で多数のリンパ腫細胞を確認した.MRIでは,脛骨近位部および大腿骨遠位部のリンパ腫の再発とその関節内進展がみられた.原因不明の関節水腫の診断には,細胞診が有用であった
©Nankodo Co., Ltd., 2005