発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005039471
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3歳男児.左膝関節痛を主訴とした.左膝挫傷を受傷後3日目,左膝の疼痛を訴えた.可動域に左右差はなかったが,左膝完全屈曲で痛みを訴えた.両膝X線上,異常を認めなかったが,左膝関節に穿刺したところ,血性混濁した10mlの穿刺液が貯留していた.左膝化膿性関節炎を疑い,抗菌薬ホイホマイシンの点滴を行い,症状は軽快した.穿刺液検査,血液検査所見において,培養が陰性で補正偏光顕微鏡検査でピロリン酸カルシウム結晶が陽性であったことから,左膝偽痛風と診断した.渉猟した限り,国内外での偽痛風の若年者の報告は20歳代以上であった
©Nankodo Co., Ltd., 2004