整形外科の手術手技-私はこうしている
その他 難治性骨折に対して副甲状腺ホルモン製剤と低出力超音波パルスを併用した6例
野坂 光司
1
,
島田 洋一
,
宮腰 尚久
,
山田 晋
,
木村 善明
,
柏倉 剛
1秋田大学 大学院整形外科
キーワード:
X線診断
,
外固定器
,
脛骨骨折
,
骨折-非癒合性
,
骨粗鬆症
,
骨ネイル
,
副甲状腺ホルモン
,
上腕骨骨折
,
大腿骨骨折
,
超音波療法
,
足関節骨折
Keyword:
Bone Nails
,
Femoral Fractures
,
Fractures, Ununited
,
Humeral Fractures
,
Parathyroid Hormone
,
Osteoporosis
,
Radiography
,
Tibial Fractures
,
Ultrasonic Therapy
,
External Fixators
,
Ankle Fractures
pp.20-23
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015040676
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難治性骨折に対して副甲状腺ホルモン製剤(PTH)と低出力超音波パルス(LIPUS)を併用した6例を経験した。症例1は56歳男で、大腿骨骨幹部粉砕骨折に対する術後3ヵ月で仮骨形成不全と判断した。症例2は76歳男で、下腿骨骨幹部開放骨折の術後3ヵ月で仮骨形成不全と判断した。症例3は82歳女で、関節リウマチによる足関節症に対する足関節固定術後3ヵ月で仮骨形成が不十分と判断した。症例4は63歳男で、大腿骨転子下骨折に髄内釘を使用し、術後3ヵ月で仮骨形成が不十分であった。症例5は65歳女で、上腕骨骨幹部螺旋骨折に対して保存的治療を受け、受傷後3ヵ月で仮骨形成が不十分であった。症例6は60歳男で、脛骨近位部開放骨折に創外固定器を使用し、術後3ヵ月で仮骨形成が不十分であった。6例ともLIPUSとPTH製剤を同時に併用し、骨癒合が得られた。LIPUSとPTH製剤の併用によると考えられる有害事象は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014