発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005037785
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播種性血管内凝固症候群(DIC)状態で初回受診し,化学療法を行った2例を経験した.症例1(21歳男).右腋窩軟部腫瘤を自覚した.精査・生検で肉腫を疑った.頸部・腋窩・鎖骨上窩に腫瘤を認めた,また画像上,胸椎骨髄に転移と思われる病変を認めた.腫瘍広範転移が原因のDIC状態と判断した.生検組織により胞巣型横紋筋肉腫と診断した.化学療法を開始した.腫瘤・転移に著変なく,髄膜播種をきたし死亡した.症例2(37歳男).腰痛が出現し,MRIで後腹膜腫瘤を認めた.また,両下肢麻痺も出現した.生検結果は未分化神経外胚葉性腫瘍の診断で,放射線療法を行うもNCであった.腫瘍広範転移が原因のDIC状態と判断した.化学療法を開始した.その後徐々に増悪し,多発転移で死亡した
©Nankodo Co., Ltd., 2004