発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249566
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13歳男.蹴りを左手掌で受けた翌日,左手関節背側に圧痛と運動時痛が出現した.画像検査で骨折はみられず,手関節捻挫の診断で外用処置のみ施行したが症状が軽快せず,前腕から手までギプス固定を行った.受傷から2週間後も圧痛が残存するため,ギプスシーネ固定後にCTを施行したところ,有頭骨骨折が認められた.圧痛消失によりギプスシーネを除去し,X線では骨硬化像が認められた.受傷4ヵ月後では,可動域制限及び圧痛はみられなかったが,手をつくことで軽度の疼痛を認め,MRIでは骨癒合の進行状態が確認された.受傷13ヵ月現在,疼痛,可動域制限なく,MRIでは骨癒合が確認され,治癒と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2005