発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004301328
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腰背部痛を有する骨粗鬆症患者36例のQOLを経時的に評価した.治療は,カルシトニン20単位を週1回筋注し,アルファカルシドール0.5~1.0μg/日,乳酸カルシウムL5~3.0g/日を投与した.又,必要に応じて消炎鎮痛薬の投与も行った.visual analog scale(VAS)を用いた腰背部痛の評価は,開始時平均5.2が,1ヵ月後3.6,3ヵ月後2.9,6ヵ月後2.0と経時的に改善した.6ヵ月後におけるVASの改善度は,0~2以下及び2~4以下が各々11例と最も多くみられた.JOQOLの評価点は,初診時平均91.7点が,1ヵ月後に95.4点,3ヵ月後100.8点,6ヵ月後105.4点であった.開始時と6ヵ月後におけるVASの改善度とQOLの改善度について検討した結果,VASの改善と共にJOQOL総合点の有意な改善が認められた
©Nankodo Co., Ltd., 2004