発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004231726
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92歳女.右大腿骨転子部骨折に対しCapture Hip Screwによる骨接合術を行った.その際,ラグスクリューの基部とプレートの接続は不十分であった.術後3日のX線ではラグスクリューがスライドし,外側がプレートに接触し,これ以上スライドできない状態であった.術後5日より歩行訓練を開始したところ,術後24日に強い右股関節痛が出現した.X線ではラグスクリューが骨頭内を上方に移動し関節面直下に達していた.歩行訓練を中止し車椅子移動としたが,術後28日のX線でもラグスクリューが骨頭を穿孔していた.Captured Hip Screwを抜去後,人工骨頭置換術を施行した.ラグスクリューは露出し,骨頭の関節面に8mmの孔を認めた.股関節痛は消失し,術後約1ヵ月杖歩行で退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2004