発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004231724
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71歳女.15年前左大腿骨骨幹部骨折に対しプレート固定術を施行され,大理石骨病と診断された.今回,階段を踏み外し受傷し,左大腿骨転子間骨折と診断された.初回手術では骨幹部骨折治療時のプレートを抜去しGamma釘挿入を試みるが,大理石病のためガイドワイヤー挿入不能でCompression Hip Screw(CHS)に術式を変更した.リーミングは可能であったが,ラグスクリュータッピングが不能のため,通常より浅い位置にスクリューを留置し手術を終了した.手術後19日の2回目手術では再置換術用高速カッターを用い,スクリューホールを拡大し通常位置にラグスクリューを挿入した.再術後7週間目より部分荷重開始し,術後20週で骨融合認めぬまま坐骨支持装具で松葉杖歩行開始した.手術後40週で骨融合認め,装具着用を終了した.術後2年7ヵ月,自宅で独歩にて歩行している
©Nankodo Co., Ltd., 2004