発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002056609
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compression hip screwを行った大腿骨転子間骨折100例(男20例,女80例,平均78歳).カットアウトは6例に認め,うち5例は術後2ヵ月以内に発症していた.カットアウト例と非カットアウト例で年齢,性に有意差はなかった.100例のEvans分類は全例type Iで,grade 1が10例,grade 2が41例,grade 3が35例,grade 4が14例で,stable type 51例,unstable type 49例であった.カットアウト例はgrade 3が5例,grade 4が1例で,全例unstable typeであった.術後X線所見によるtip-apex distance(TAD)は30mm以上でカットアウトが多く,30~34mmは5例中1例,35mm以上は6例中3例がカットアウトであった.TAD平均値はカットアウト群31.4mm,非カットアウト群21.6mmと有意差を認めた.スクリュー骨頭内位置では,前方に刺入されている例が中心と比較してカットアウト率が高かった.又,X線像で転位が5mm以上の群は,5mm未満と比較してカットアウト例が多い傾向であった
©Nankodo Co., Ltd., 2001