特集 汗と皮膚病
臨床例
多汗症で見つかった先端巨大症
田尻 明彦
1
,
米川 忠人
1たじり皮膚科医院
キーワード:
X線診断
,
下垂体腫瘍
,
下垂体切除術
,
MRI
,
先端巨大症
,
鑑別診断
,
腺腫
,
多汗症
Keyword:
Acromegaly
,
Adenoma
,
Diagnosis, Differential
,
Hyperhidrosis
,
Hypophysectomy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pituitary Neoplasms
,
Radiography
pp.725-728
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014314322
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<症例のポイント>多汗症で見つかった先端巨大症の1例を報告した。5×8mmの下垂体腺腫があり、経蝶形骨洞的下垂体腺腫摘出手術により症状は軽快した。多汗症は先端巨大症の重要な症状の1つである。先端巨大症は放置すると、心血管系や代謝系の合併症により10~15年ほど平均寿命が短くなることが示されており、早期発見が生命予後の改善につながる。早期発見のためには、本症の症状を知り、疑いがあれば積極的に検査をすることが大切である。
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