発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004103851
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76歳女.交通事故により内頸静脈損傷,多発性肋骨骨折,血胸を受傷し,両下肢不全麻痺を認めた.本例は脱臼骨折に伴う脊髄円錐部の障害があり,脊椎固定術が必要と考えられた.多発肋骨骨折に伴う血胸があり,骨粗鬆症でもあるため,前方固定術のみでは対処困難と考え,後方からのアプローチを選択した.骨粗鬆症が存在することや骨折隣接椎体の後彎変形が存在することを考慮し,脊椎短縮術を追加し,sublaminar wireを用いた後方固定術を施行した.術後8mmの短縮が起り,最上位sublaminar wireのカットアウトが認められたが,アライメントの変化はなく,最終的に骨癒合した
©Nankodo Co., Ltd., 2004