発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004048432
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良性腫瘍である類骨骨種の病巣(nidus)切除を施行した36症例中CTガイド下経皮的切除術を施行した9例を対象に従来法による切除をした27例を対照群として臨床的有用性とその適応について検討した.その結果,両群間に治療成績に明らかな差は認めず,CTガイド下例で組織学的診断が困難な症例が多かったが,画像・臨床所見による診断が可能であった症例では術後に疼痛の改善を認め再発は認められなかったことから治療法としては特に問題はなかった.同一部位発生例の手術時間は両群間で差がなく,全荷重時期はCTガイド下切除例の方が早期に可能であった.以上より,CTガイド下経皮的切除術は従来法と比較して低侵襲であり,早期の社会復帰に有用であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003