発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004020917
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骨折を伴わない非開放性の母指槌指の1例(62歳女)を経験した.受傷10日後に伝達麻酔下に手術を施行し,背側の弧状切開で入ると,長母指伸筋腱はIP関節直上で完全断裂していた.手関節,母指を過伸展位にしても約3mmの離開が残存し,径1.2mm指骨針でIP関節を経皮的に固定し,縫合した.術後6ヵ月に可動域制限を認め腱剥離を進めたが,患者は追加手術を希望せず経過観察している.受傷から治療開始迄の期間が長いものはある程度の可動域制限を残存するため早期診断・早期治療が重要であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003