発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004248915
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1981年4月~2001年10月までの先天性膝関節脱臼22例26膝を対象に,罹患側,分娩時肢位・経過,基礎疾患,整形外科的合併症の有無,脱臼の程度と治療法および治療成績を検討した.全26関節中,家族に膝関節を曲げるように指導した経過観察のみが6関節,シーネや装具を用いた積極的な保存的治療が14関節で,観血的整復術は6関節であった.経過観察のみの6関節は全例良で,保存的治療群14関節は経過観察中に習慣性膝蓋骨脱臼を認め2関節に手術を施行したが,最終観察時は全例良であった.基礎疾患を有していた症例は6例中4例が手術を要していた.先天性膝関節脱臼例の治療にあたっては,基礎疾患の合併の有無が治療法の選択において重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2004