発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003053792
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腰椎椎間板ヘルニア48例48椎間を対象にretrospectiveに標題の検討を行った.造影MRIの横断像所見からヘルニア周囲が全周性に造影された20椎間(A群),ヘルニア周囲が一部造影された16椎間(B群),ヘルニア周囲が全く造影されない12椎間(C群)に分類した.ABC各群の後縦靱帯(PLL)穿破椎間は1,2,7であった.全椎間の初診からMRI撮像迄の期間,MRI撮像から造影MRI撮像迄の期間,初心時JOAスコア,保存的治療の最終JOAスコアでは統計学的有意差は認められなかった.ヘルニア周囲の造影所見は,PLL穿破を必ずしも意味していなかった.又,ヘルニア周囲が造影されない場合,PLLは穿破されていない可能性が高いと思われた.A群では,保存的治療の有効性が高かった
©Nankodo Co., Ltd., 2002