発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002056958
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
22歳男.1歳時に頭蓋咽頭腫による下垂体機能低下症と診断され,ホルモン補充療法を受けていたが,誘因なく右股関節痛を来たし,近医で右大腿骨頭の成長帯の開大,骨頭骨端部の後下方へのすべり,Trethowan徴候を指摘された.X線学的計測値は,head-shaft angleが110°,側面像での後方傾斜角(PTA)が89°であった.又,右膝関節,右手部のX線像で骨端線の閉鎖不全を認めた.後方へのすべりが重度であった為,三次元転子下骨切り術の適応と考え,大腿骨前方回転骨切り術と骨端線癒合術を施行した.骨頭の前方回転角は40°とした.PTAは40°に改善し,術後1年で疼痛なく独歩可能である
©Nankodo Co., Ltd., 2001