発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003025910
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40歳女.主訴は右手関節痛である.誘因なく右手関節痛が出現し,X線像上右手舟状骨の異常陰影を指摘された.初診時単純X線で右手舟状骨中央部に,楕円形の骨透亮像を認め,MRIでは低信号域を取り巻くようにリング状にさらなる低信号域を認めた.画像診断より骨内ガングリオンを疑い手術を行った.腫瘍直上に約7×7mmの開窓を行った.腫瘍内容物は黄色を帯びた透明なゼリー状のものであった.病理組織所見では内壁にsynovial liningcellは認められなかった.術後約1年の現在,手術側の疼痛は消失し,X線像上でも再発は認められない
©Nankodo Co., Ltd., 2002