発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002222440
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
71歳男.右手指のしびれ・夜間痛を主訴に受診した.神経学的検査や電気生理学的検査の所見から手根管症候群(CTS)と診断した.眼瞼結膜が蒼白であったため血液検査を行ったところ腎機能障害を認めたことから更に精査を行い,血中M蛋白陽性,尿中Bence-Jones蛋白陽性等の所見から多発性骨髄腫(MM)と診断した.治療は先ずMMに対してアルケランとプレドニゾロンによる化学療法を行い,全身状態の改善が認められたのちCTSに対して直視下手根管開放術を施行し良好な結果を得た
©Nankodo Co., Ltd., 2002