発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002220578
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23歳男.潰瘍性大腸炎を発症し,ステロイド治療を受けていた.10歳時に骨幹異形成症の診断を受けたが症状がなかったため,経過観察された.長距離歩行後,左足関節痛を自覚し受診した.左脛骨遠位端に腫脹,圧痛を認めたが,発熱,熱感は認めなかった.単純X線で,両大腿骨,両脛骨とも骨幹部骨皮質の肥大と,骨幹端での骨のリモデリング障害,骨端部骨皮質の菲薄化を認めた.骨シンチで,骨幹異形成症による骨皮質の肥厚部位と一致し,頭蓋骨,長管骨に左右対称の取り込みを認めた.また,これら集積像とは別に,左脛骨遠位端にも高度な集積像を認め,同部骨折を反映していると考えた.ギプス固定を行い,3週後,脛骨遠位端に骨硬化像を認めたため,ギプスを除去し,自動運動,部分荷重歩行を開始した
©Nankodo Co., Ltd., 2002