発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002130326
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人工膝関節全置換術(TKA)173例250膝のうち,脛骨側の骨欠損に対してaugmentation metalを使用した症例は8例9膝で,経過観察中に死亡した1例1膝及び追跡不能であった1例1膝を除外した6例7膝を対象とした.Knee Scoreは術前平均19点が術後平均91点と有意に改善し,Function Scoreは術前平均24点が術後平均76点と改善した.Augmentation metalの使用に伴う不安定性などはみられなかった.コンポーネントの弛みはなかったが,7膝中3膝(42.9%)に非進行性のradiolucent lineがみられた.骨切り後も10mm以上残存する巨大な骨欠損,再置換術,高齢で活動性が低い,或いは早期の荷重が要求されるなど症例を選択して使用すればaugmentation metalは有効な手術方法と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002