人工関節置換術-最新の知見
関節の評価法と診断 関節のアライメント評価、手術前および手術後の評価 ステムや補強を要する症例の人工膝関節全置換術の工夫
谷藤 理
1
,
山際 浩史
,
佐藤 卓
,
渡辺 聡
,
大森 豪
,
遠藤 直人
1新潟大学 大学院整形外科
キーワード:
関節疾患
,
脛骨
,
骨切り術
,
膝関節
,
人工膝関節
,
大腿骨
,
X線CT
,
治療成績
,
三次元イメージング
,
膝関節置換術
Keyword:
Femur
,
Joint Diseases
,
Knee Joint
,
Knee Prosthesis
,
Osteotomy
,
Tibia
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.23-27
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270789
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ステムや補強を要した人工膝関節全置換術(TKA)症例10膝(男2膝、女8膝、平均年齢72.4歳)における術前設置計画と手術手技について紹介した。下肢全長CT画像より大腿骨、脛骨の三次元骨形状モデルを作成して三次元的なコンポネート設置計画を立て、骨切り量や骨欠損量の予測や術中のコンポーネント設置の指標、骨切りの確認に利用した。術前計画時と実際に使用したコンポーネント、ステム、補強サイズの差異、術前後の日本整形外科学会膝疾患治療成績判定基準(JOAスコア)を評価した結果、大腿骨側、脛骨側とも概ね計画通りのコンポーネント設置が可能であり、JOAスコアは全例改善した。術前にコンポーネントのサイズだけでなくステムや補強のサイズまで予測でき、術中も三次元モデル画像が利用できる本法は有用と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014