発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001238928
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症例は19歳女.フェンシングの練習中に股関節痛が出現したが放置していた.日常生活でも徐々に疼痛が増強する為,精査目的で入院した.X線所見で骨頭外側に骨棘を認め,外転時に疼痛をきたす肢位でのX線像で棘が臼に接するのが認められた.股関節造影所見では軟骨面は保たれており,関節唇と臼縁との間に,通常ではみられない造影剤の流入が認められた.股関節鏡で骨棘に一致する関節軟骨の陥凹を認め,ストレス障害による関節唇の断裂が強く示唆された.股関節鏡で十分な洗浄を行うことにより,股関節痛は軽快し可動域も改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2001