発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2001223961
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バイポーラー型セメントレスプレスフィットステムからソケット固定型の人工股関節全置換術(THA)に再置換した24例24関節の骨欠損部の骨構造の変化を術後1年以上調査した.変形性股関節症(OA)20例,大腿骨頭壊死症例2例,大腿骨頸部骨折例2例であった.再置換までの期間は平均8年10ヵ月,再置換時年齢は平均58.5歳,経過観察期間は平均3年であった.手術時間は平均209分,術中出血は平均1,385ml,術後出血は691ml,総出血は2,076mlであった.臼蓋側に弛みを認めた例はなく,大腿骨側では,セメント使用ステム例4関節に弛みを認めた.臼蓋側の移植骨は全て均一化し,骨吸収は見られなかった.大腿骨側では,同種骨ブロック状移植を行い,セメント使用ステムに弛みが発生した2例が骨吸収を受けた以外は移植骨の均一化が見られた
©Nankodo Co., Ltd., 2001