発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001246270
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症例は26歳女で,主訴は左膝不安定感である.スキー事故で脛骨骨顆間隆起骨折と診断され関節鏡下整復内固定術をうけた.スキーは術後7ヵ月で再開したが着地で膝くずれを生じた.左膝関節に膝蓋跳動を認め,関節穿刺で血性関節液を採取した.可動域は0~140度であった.単純X線では軽度転位した内側脛骨顆間隆起骨折を認め,MRIで前十字靱帯(ACL)を認めず,ACL実質部断裂,内側半月損傷と診断した.鏡視下に内側半月を縫合し骨付き膝蓋腱を用いてACL再建術を施行した.術後2年5ヵ月経過した現在,不安定性及び可動域制限はなくスポーツに完全復帰していた
©Nankodo Co., Ltd., 2001