発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001240100
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慢性関節リウマチに対してメトトレキサート(MTX)低用量パルス療法施行中に血液障害をきたした2例を経験した.症例1は60歳女.非ステロイド性抗炎症薬,金製剤,ステロイド,リマチル等で加療していたが増悪した.プレドニンを減量してリマチルを中止し,MTXを開始した.全身倦怠感,口内炎が出現した.MTXによる汎血球減少症と診断した.症例2は64歳男.非ステロイド性抗炎症薬,ステロイド等の治療抵抗性の為,MTXの投与を開始した.白血球及び血小板減少を認めた.MTXによる白血球・血小板減少症と診断した.両症例とも補液,濃厚赤血球,血小板の輸血を施行し,MTX中止することにより回復して退院した
©Nankodo Co., Ltd., 2001