発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2002076066
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67歳女.57歳時に慢性関節リウマチ(RA)と診断されMTX投与による治療を継続していた.咳嗽・発熱が出現した為感冒薬を処方されたが軽快せず,間質性肺炎の疑いで入院となった.口唇潰瘍と共に呼吸困難が出現し,低酸素血症・肺炎像が認められ,MTXに起因する薬剤性間質性肺炎と診断した.MTXを中止し,calcium folinate・水溶性prednisoloneの投与を施行し,更に,免疫力低下も考えpanipenem・betamipron,minocycline hydrochlorideの投与も併用した.低酸素血症・肺炎像の改善に伴い炎症反応も陰性化した.胸部X線ではすりガラス陰影改善が見られ,胸部CTでは肺野濃度の上昇も消失していた
©Nankodo Co., Ltd., 2001