発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001156624
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80歳以上の大腿骨頸部骨折で手術施行した160例を対象にテトラカイン,キシロカイン併用脊椎麻酔80例(男性14例・女性66例,TL群)による血圧および脈拍数の変動をジブカイン製剤の脊椎麻酔80例(男性11例・女性69例,D群)と比較検討した.血圧低下により昇圧剤を使用したのはTL群で20例(25%),D群で41例(51.3%)でTL群で有意に少なかった.TL群における作用発現時間は速やかで麻酔持続時間は高齢者大腿骨頸部骨折の手術には十分であった.テトラカイン,キシロカイン併用脊椎麻酔は患側を上にした側臥位で導入でき血圧,脈拍数およびSpO2の変動は小さく,高齢者大腿骨頸部骨折手術において有用な麻酔法である
©Nankodo Co., Ltd., 2001