発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001153103
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セメントレス人工股関節全置換術(THA)を施行した145股中再手術を要した6例6股(THAの4.1%,男性5例5股・女性1例1股)を対象に原因と誘因について調査し検討した.再手術の原因はソケット側4例はライナーの摩耗による骨融解が1例,ライナーの脱転によるメタクローシスが1例,メタルシェルの脱転が1例,反復脱臼が1例であった.ステム側2例は弛みによるものであった.ソケット側の要因はライナー脱落例はロッキング機構の破損が,メタルシェル脱落例は初期固定不良が主な原因であった.ステムの弛みの要因は近位の髄腔占拠率が低く患者の活動性が高いことが考えられた.ソケット側再手術例の原因に弛み例はなく感染,股関節周囲骨折によるものはなかった.再入院非手術例は5例5股(3.4%)であった.全例が術後脱臼が原因で保存的治療で対処した
©Nankodo Co., Ltd., 2001