発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001142114
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21歳女.約3年前から長時間の歩行時に2,3日で消失する右第2中足趾節(MTP)関節痛が出現するようになった.約1年半前には右膝関節のロッキング,疼痛が出現し,両膝離断性骨軟骨炎と診断され,1年前に右膝関節の鏡視下遊離体摘出術および穿孔術を受けた.2ヵ月前から右第2MTP関節痛が増強した.単純X線およびCT検査により第2中足骨頭の陥凹とMTP関節周囲に数個の遊離体を認めた.関節造影像では遊離体はすべて関節内に存在し,滑膜炎の所見を得た.Gauthier分類Stage 3と判断し,遊離体摘出術を行った.関節内には6個の遊離体が存在したが,関節軟骨は比較的多く保たれていた.遊離体はいずれも軟骨および軟骨下骨より形成され,軟骨下層には骨梁の壊死が存在した.術後経過は良好で,疼痛は消失した.なお,症例には3年間のバドミントン歴があり,Freiberg病の原因のひとつと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2001