発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006153665
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50歳女.2002年3月に右前足部の痛みが出現し,近医にて内服治療を受けたが痛みが軽快しなかったため同年10月に受診した.右第2足趾関節に荷重時痛・圧痛を認めた.単純X線では骨頭壊死による関節面の陥没を認めSmille分類のStage3と考えた手術はまず右第2中足骨背側より5cmの皮切を行い,中足骨骨頭は関節軟骨が保たれているものの軟骨下骨の壊死があり,骨頭の陥没を認めた.中足骨骨幹部をstep cutに骨切りして中足骨を約4mm短縮させ,プレートで固定した.中足骨頸部より骨穴を作り骨頭の壊死部を掻爬し,骨切りで切除した骨を骨頭に移植した.3週間のギブス固定後,荷重歩行は術後3週から行った.手術6ヵ月後,骨頭,骨幹部ともに骨癒合を認め,プレートの抜去を行った.手術12ヵ月後,X線像上骨頭に軟骨下骨の骨硬化を認め,痛みは完全に消失した
©Nankodo Co., Ltd., 2006